管理員インタビュー

皆さんの大切な財産は真心をもってお預かり
鈴木和子さん(50代)
私にとって管理員の仕事は、元気の源です。以前、最愛の母を亡くして体調を崩したときに勇気づけてくれたのがこの仕事。その後、1度辞めて別の仕事に就き、ストレス続きで心身ともに疲れ果てたときも、「もう1度、管理員に戻ろう」と再就職したら、心が回復しました(笑)。何と言っても管理員の魅力は、他の仕事と違って、自分が行った成果の良し悪しが入居者さんの反応などからすぐ解ることです。お金をいただけるから動くのではない、真心をもって皆さんと接しなければ伝わらないことも多いでしょう。入居者さんにとってマンションは人生のうちで大きな買い物であり、財産です。それを私たちがお預かりしているのだと思えば、大切に扱ってしかるべき。これからも管理員として、皆さんが快適に暮らしていけるお手伝いをしていきたいと思っています。

勉強を続けることで仕事の幅が広がる
小川善明さん(60代)
60歳を過ぎ、知人の紹介で管理員の仕事を始めました。この仕事は接客業に通じるものがあると思っていますが、前職でも人と接することが多かったので特に抵抗はなかったです。
私が担当しているのは100世帯以上の大規模マンション。清掃は専門業者さんが入ってくれるので、その分私は時間をやりくりしてイノーヴさんからの研修を受け、マンション管理士の資格を取得しました。今は理事会を執り行い、議事録を作成するなど少しでも管理担当者の手助けになればと思っています。勉強を続けていると仕事の幅が広がり、居住者さんから何か聞かれても自信をもって答えられる。自身の強みにもなりますよ。

皆さんの快適な暮らしをいつも心掛けている
横越一美さん(60代)
前職が接客業、そして子育て経験があるということで採用していただいてから早10年以上。午前中はエントランスの清掃や各共用部分の清掃・点検、午後はフロント(管理人室)で書類作成などを行っていることが多いです。充実した毎日を送っていますが、常に誰かに見られている厳しい仕事でもあり、ボーっとしているだけでは勤まりません。清掃はきれいにして当たり前だと思いますし、どのようにしたら入居者さんが気持ち良く暮らせるか、心地いい関係を築けるかにいつも心を砕いています。もちろん、お叱りもときにはお受けします。仕事に慣れないうちは特に大変でしたが、私はその日に実践したことや自分の気づきなどをノートに書き留めて見直していました。管理員を初めて経験する方には、少しでも参考になるように体験談を話して差し上げたいです。

仕事を通して今まで気づかなかった自分を発見
寺島鈴世さん(60代)
どちらかというと人と接する仕事が好きではなかったので、以前は自営で自宅にこもってできる仕事に就いていたのですが、わけあって再就職へ。管理員という初めての職種に不安もありましたが、セカンドライフとして働く人が多いイメージの中、50代だった自分はまだ若い世代として受け入れられるのではと考えて挑戦に踏み切りました。
実際に働き出してみると、入居されている方々とのコミュニケーションも日々、変化に富んでいてとても楽しい。自分にこんな仕事ができる一面があるなんて、今までまったく気づきませんでした。何かをやり始める前から「これは自分に合わないな」と切り捨ててしまうのは、もったいないことだと思います。管理員の仕事を通して未知の自分を発見することができ、私はとても感謝しているのです。