看護のまなざしで、住まいを見守る。管理員が、暮らしをそっと見守る人になる。2011年、そんな試みが、いくつかのマンションで、はじまりました。「ナースな管理人」は、看護の経験を持つ方が、マンションの現場に立つ ── そんな、少し新しい管理員のかたちです。わたしたちは、この管理員を「アイナス」と呼んでいます。医療行為ではなく、日々のあいさつのなかで、住まう方の変化に気づく人。それが、この試みの姿でした。
それぞれの現場と向き合ってきた方々をご紹介いたします。病院や施設とは違ったアプローチで、暮らしのなかを見守る。現場で、こんなことが起きています。
「ナースな管理人」は、いまも3つのマンションで続いています。このサービスを担ってきたのは、看護の経験を持つ管理員 ──「アイナス」と呼ばれる方たちです。
2011年から、彼女たちはやりがいをもって続けてきました。いま改めて、この試みが必要とされているかもしれません。
ご自身のマンションに「アイナスを派遣してほしい」とお考えの、管理組合や管理会社の方。また、「アイナスとして働きたい」と共鳴してくださる方。どちらの方も、ぜひお声がけくださいませ。

ISO9001:2015認証取得
イノーヴ株式会社は、マンション管理組合の管理費の出納・会計・報告事務業務に
おいて、ISO9001:2015の登録承認を取得しております。
A.Uさん
私、ずっと救命センターにいたんです。いまはこの63世帯のマンションで、住まいのSOSを受けとめる場所をつくれたらなって思ってます。
玄関に金柑の木があって、みんなで奪い合うように食べてた頃が懐かしくて(笑)。子どもたちがリーダー役になって防災訓練を企画してくれたり。一人で歩いている低学年の子がいると、上級生に「声かけてあげてね」って伝えたり。
「困った時に、うちは管理員さんに言えるんです」って、高齢の方がよそで自慢してくれるんですよ。それを聞くと、ああ、こういうことなんだなって思うんです。
S.Oさん
病院や施設だと、看護師って「具合の悪い方」に向き合う仕事なんですよね。でもここでは、元気に暮らしている方の毎日のなかにいられるんです。
うちは子育て世帯が多いので、お子さんを預かったり、エントランスで絵本の読み聞かせをやってみたり。子育て中のお母さんたちの相談相手になれるのが、私は本当にありがたくて。
マンションって、小さな社会の縮図みたいなんですよ。一人ひとり、みんな違う人生を歩んでらっしゃるから、その方その方に、丁寧に向き合っていきたいなって思っています。
M.Mさん
施設で看護師をしていた頃は、いつも時間に追われていました。帰る5分前に急変が入ると、記録が終わらなくて2時間残業、なんてこともよくあって。
ここでは、掲示や啓蒙活動もできるし、時間も自分で決められるんです。男性の介護士さんが来られるのが恥ずかしい、ってご本人が言えないでいる時に、代わりに介護の方にお伝えしたり。
病院や施設とは違うアプローチで、住まう方の困りごとに応えられる。まだまだできることが、いろいろあると思ってるんです。